■B級グルメ「小吃(シャオツー)」■
「小吃」とは、おやつ感覚で気軽に食べられる軽食のこと。鄭成功率いる漢民族が最初に台南に都を築いて以来、台湾の料理はこの町で発展し、小吃が生まれました。台湾全土に広まり、おもに屋台や路面店で売られています。店によっては店内で食べることもでき、ちょっとした食事がわりにもなります。嬉しいのは麺類・饅頭などのほか種類が豊富で値段も手ごろで一品150円~300円ほど。お財布を気にせずいろいろと注文できるほか、一品ずつ食べ歩きも楽しめます。おいしい郷土料理を味わい、南部の人々の温かな心にふれれば、身も心あたたまる思い出深い旅となるでしょう。
小吃メニューの一例
小籠包
台南担仔麺(タイナンタンツーメン)は、100年以上の歴史を持つ台南の名物ですが、今では台湾全土で食べられる人気メニューです。さっと10秒ほどゆでた細めの麺と、もやしに肉繰(魯肉飯の肉ダレとほぼ同じ)とスープをかけ、おろしニンニクと香菜(コリアンダー)をのせたものが基本スタイルです。茹でた海老やにらをのせたり、隠し味に酢を加えるお店もあります。基本的には、一杯が日本のラーメンのハーフサイズくらいなので、ちょっと小腹がすいたときにぴったり。お好みで、醤油味のゆで卵をのせても美味しいです。
スープは、新鮮な海老からとったダシにニンニクが合わさったさっぱり味です。台南では、その量とさらりとした味わいから、軽食、夜食としても人気があります。一杯が50元(約180円)という安さも人気の理由のひとつ。見た目は素朴な料理ですが、このシンプルさとさっぱり味が、「もう一杯食べたい」と思わせる秘訣なのでしょう。
台南担仔麺といえばここ!台南担仔麺の店、「度小月(ドゥシャオユエ)」
台湾人にとって台南担仔麺といえば、台湾担仔麺の老舗『度小月(ドゥシャオユエ)』。台南に本店を構えるこのお店は、台北店でも同じ味に出会うことが出来ます。担仔麺の「担仔」とは、天秤棒でかつぐと言う意味。もともとは客から声がかかると天秤棒を下ろしてその場で作るというスタイルだったそうです。『度小月』では、今でも担仔麺を作るときだけは低い椅子に座り、床に置いた鍋から作るという当時のスタイルを続けています。肉ダレの味わいの深さは、さすが老舗と思わせるものがあります。
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度小月(ドゥシャオユエ)
所在地:台北市忠孝東路四段216巷8弄12号(最寄り駅 MRT忠孝敦化)
TEL:(02) 2773-1244
営業時間:月~土11:30~01:00、日曜11:30~22:00 (休業日 なし)
トッピングで楽しむ「お粥」
お粥は台湾では食事としてのほかにも、小腹がすいたときのお手軽夜食としても大人気。24時間営業のお粥屋さんまであります。お店に行くと鍋に人数分のお粥(お店によりサツマイモが入っていたりする)を取り分けてくれます。お粥に漬物類から、宮保鶏丁や豚の角煮といった台湾家庭料理のお惣菜まで、肉、魚、野菜となんでもトッピングしていただくのが基本です。
とろとろ豚肉が美味しい、魯肉飯
魯肉飯は、台湾を代表とする料理のひとつとして、大変人気があります。細かく刻んだ豚のバラ肉を、にんにく、生姜、干しエビ、醤油、お酒、ごま油や中華調味料を入れてゆっくりコトコト2時間ほど煮込み、それを白いご飯にかけていただきます。食べてみると、肉の旨みが出たにんにく風味の濃いタレがご飯にからまり、なんとも言えないおいしさです。それぞれのお店でタレにこだわりがあり、台北にはこだわりの魯肉飯のお店がたくさんあり、地元の人は、皆それぞれひいきのお店があります。また、似たメニューで『鶏肉飯(ジーロウハン)』というものがあります。こちらはさっぱりとした鶏の胸肉を使用しているため、豚肉の油身が苦手というかたにはこちらがおすすめです。
値段が小碗サイズで20元~30元(約70円~110円)くらいとお手ごろなのも、台湾人に広く愛されている理由と言えるでしょう。台湾人は、安くて美味しいものが大好きなのです。魯肉飯で有名な店は、小規模ながらも清潔な店が多いので、台湾ビギナーでも安心です。
胡椒餅
胡椒を効かせた豚肉の釜焼きパン、胡椒餅を売る福州世祖胡椒餅は、饒河街夜市の名物屋台。19時を過ぎると20~30分待ち必須の超人気店です。8人位のスタッフが流れ作業で、生地にたっぷりと肉餡をつつみ、大きな釜の内側に貼り付けていきます。外側はパリパリっと香ばしく、内側はジューシーな豚肉が入っていて美味ですが、スパイシーなのでやや大人向け。中身はかなり熱いので、やけどに注意が必要。
蚵仔煎(オーアージェン)
焼いたカキに細かく刻んだキャベツなどの野菜を加え、卵とサツマイモ澱粉で綴じて焼いた屋台定番料理のひとつの牡蠣オムレツ。甘辛い赤色のソースをかけていただきます。
肉粽(チマキ)
台湾風ちまきは、もち米の中に豚の角煮やシイタケなどの具を入れ、ハスの葉や竹の皮で包んで蒸したもの。中に入れる具は肉類や海鮮など、店や地方によってさまざまなバリエーションがあります。また、端午節には伝統的に食べる習慣があります。
蝦捲(シャ―ジュェン)
エビや豚肉、魚のすり身などを豚の横隔膜で包んで揚げたもの。サクサクの衣と具の相性が抜群です。