BIZトラベル > イチオシ特集 > 楽しみ盛りだくさんのプーケットマラソン
 
 
目次


アユタヤ遺跡のワットタマサートにある仏頭


マダムタッソーではアジアの有名人の
人形がたくさん。韓流はタイでも人気
 海外マラソンの楽しみはさまざま。普段走っているコースとはまったく違う景色や空気の中を走るという目的はもちろん、ビフォア&アフターランのアクティビティがその行先を選ぶ鍵になるのではないでしょうか。
 観光大国タイ。遺跡めぐりや山海のエコツアー、豪奢なリゾートにスパやマッサージなどあらゆるキーワードのアクティビティに満ち溢れています。タイでのアフターランは絶対スパとマッサージ! ではビフォアランは? というと、迷ってしまうほどいろいろなのです。とはいえ本番(マラソン)を控えていますから、あまり疲れすぎないようのんびりコースで。プーケットへ行く前に、バンコクでストップオーバーして楽しみます。
 まずは必ず押さえておきたい、アユタヤの遺跡群。バンコクから車で1時間30分程度で行ける世界遺産です。14世紀から18世紀まで、400年の栄華を誇ったアユタヤ王朝の遺跡が町全体に点在しており、王宮や寺院の遺跡群の一画は歴史公園として整備されています。盗掘なども多く、仏像の頭部はほとんど失われていますが、ワット・マハタートには木の根に巻き込まれがっちりと固定されている不思議な仏頭が。思わずじっと見入ってしまいます。この時期(6月)は雨季ですが、1日中雨が降るということはなく、夕方からスコールが降ったりする程度。日差しは強いですが、木陰に入ると涼しい風が気持ちよく、散策して汗ばんだ身体をす~っと冷やしてくれました。
 バンコクではお買いものがてら、地元っ子も集まる巨大ショッピングセンター、サイアム パラゴンのすぐそばサイアム ディスカバリー センター内にある『マダムタッソー』へ。昨年12月にできたばかりの蝋人形館です。マダムタッソーは本家英国を筆頭に、世界各地にありますが、それぞれその国やエリアの有名人の人形があるので文化背景などを勉強してから行くのがおすすめ。タイではアジア圏の政治・思想的リーダーのほか、スポーツ選手や国民的に有名な女医さん(!)の姿も。人気ポップシンガーが数多く飾られている部屋にはなんとカラオケがあり、さまざまに遊べる仕掛けがあるのが特徴的でした。平日の午前中は空いているので、じっくり遊ぶなら早い時間を狙っていくのがよさそうです。
 


プラ・トリムラティ(奥)と、ガネーシャの祠(手前)
 このエリアにはタイ人も足しげくお祈りに訪れるスピリチュアル・スポットがあるので寄ってみましょう。
 チットロム駅近くにある小さなエラワン廟は、商売繁盛や宝くじ運といった方面に大変ご利益があるといわれる、バンコクきっての“パワースポット”です。願いが叶った人は祀ってあるブラフマー神に捧げるため、プロのダンサーを雇って踊りを捧げます。頻繁に踊り子がしゃなりしゃなりと出てきて踊りだすところをみると、本当に霊験あらたかな様子。廟の周囲には花とお香のお祈りセットが売られていますので、願い事があったらぜひとも。叶ったらまたここへ来てお礼をするのを忘れずに。
 恋愛成就にはエラワンからななめに交差点を渡ったところにある伊勢丹前のプラ・トリムルティの祠にお参りするのがいいとか。赤いものを供えるといいとのことで、周辺には赤いバラのお祈りセットが売られています。具体的な意中の人がいる場合は必ずかなうと言われており、女性はもちろん男性でもお参りしている人の姿を見かけます。お隣には頭部がゾウの神様、ガネーシャが祀られた祠もあり、こちらはやはり金運アップにご利益があるそう。タイの人々はとても信心深く、若い人でも普段から熱心にお寺参りをします。苦しいときだけの神頼みではないので、神様もご利益を与えてくれるのかもしれません。
 


ゾウと触れ合えるアイランドサファリ
 大会前日。大会エントリーは夕方からなので、午前中にプーケットへ移動して時間まで観光を楽しみます。
 タイ南部に位置するプーケットは、面するアンダマン海にダイビングスポットが点在することから、ダイバーにもとても愛されているエリア。経済的なお宿から超ゴージャスなリゾートホテルまでさまざまなチョイスができる、世界に名だたるビーチリゾートです。
 ところで、ゾウは神様の乗り物としてタイ人にとても愛されている動物。タイに来たら絶対にゾウと触れ合いたい! と思っている人も少なくないはず。ビーチリゾートでは無理かと思われがちですが、実はプーケットにもゾウと触れ合える場所があるのです。
 『アイランドサファリ』ではゾウに乗って小川を渡ったり山道を揺られたり、サッカーやバスケットをするゾウのショーなどが楽しめるほか、水牛の引く車で敷地内を散策したりタイ北部の名物料理ソムタムを作る体験ができる、タイの田舎を再現したテーマパークです。
 園内にはバナナが売られており、ゾウに直接バナナをあげることも可能。ゾウは1日に体重の1割程度の食事をするそうですから、少しでもお腹の足しになるといいですね。
 


シノポルトガル様式のビルが見られる
プーケットタウン
 もっとのんびりしたい人には、プーケットタウンの散策もおすすめです。旧市街はかつてスズなどの貿易で多く訪れたポルトガル人と福建省の中国人によって築かれた町。シノ=ポルトガル様式のタウンハウスが並ぶ一角には、よく見ると素敵なアンティークショップや布地などを売るお店があり、思わぬ掘り出し物に巡り合えそうな楽しみがあります。
 また、中国式の寺院も点在しており、中でもジュイトゥイ寺院は無病息災を願う人々に人気のスポット。年季の入ったおみくじにも「眼科」「外科」といった“専門科”があるのが興味深いですね。実はこの寺院は、体中に針を刺したり頬を串刺しにしたりして悪を祓い清めるという行為で世界的に有名なプーケットのベジタリアン フェスティバルの会場となることでも知られています。なるほど、外科的な専門があるのはそのせいなのかも? と妙に納得してしまいました。
 


マラソンエントリーのテント内。
日本人の担当者がいます


パスタパーティー。どれも美味しかったです!
 さて、夕方からはマラソン大会へのエントリーと前夜祭のために、会場となるラグーナ・プーケットへ移動します。ラグーナ・プーケットは7つの高級リゾートとゴルフ場などが集まる、バンタオビーチに面したリゾートエリア。スタート/ゴール地点も敷地内になります。
 本部テントでゼッケンと計測チップ(フル、ハーフ、10.5㎞出場者のみ)、そしてオリジナルランニングシャツを受け取り、前夜祭のパスタパーティーへ。これも料金にセットされているのですが、会場は豪華なラグーナビーチリゾート。3種類のソースと3種類のパスタから好きなものを選ぶと目の前で料理してもらえるパスタのほか、グリルチキンやサラダ、タイ料理などのビュッフェスタイルで内容も豪華です。明日の英気を養うためにお腹いっぱい食べたいところですが、食べ過ぎると身体が重たくなってしまうので要注意。フルマラソンのスタートは4時30分、ハーフマラソンは6時と朝が早いので、食事はほどほどにして早く寝ましょう。
 


プーケットマラソンの魅力を話してくださった
西氏は5年連続出場


フルマラソンがスタート!
 朝の4時。まだ夜が明けていませんが、すでにスタート地点にはフルマラソン出場者の熱気が渦巻いていました。取材陣は海外からも訪れており、その注目度がうかがえます。出場者の中にはタイムを競うのではなく環境を守りながら楽しく走ることを目的とする「エコマラソン」の提唱者、西 一(にしはじめ)氏の姿もあり、今回で通算589回目の大会出場とのこと。「2049年までに1000回の出場を目指す」という西氏、プーケットマラソンは5年連続で出場しているといい、「普段は同じ大会には2度出ないのだけど、プーケットは特別」とにっこり。「とてもフレンドリーで、わきあいあいとした雰囲気がほかの大会とはぜんぜん違う」とその理由を話してくれました。確かに、そこここで出場者同士が笑顔で互いを励ましあう様子が見られます。ピリピリした雰囲気はなく、みなさん本当に楽しそうなのが印象的でした。
 会場で司会をしているのは、世界をまたにかける超ベテランスポーツイベント司会者のウィット・レイモンド氏。アップビートの音楽が鳴り響く中、テンポのいい話しぶりで参加者を紹介したり励ましたり。日本語も操るレイモンド氏ですので、日本人の出場者に関することは日本語でもアナウンスしてくれます。お祭りのようなうきうきしたムードがどんどん高まっていき、いよいよフルマラソンがスタート! 言葉通り世界中から集まったランナーたちが一斉に走り出しました。
 10.5㎞マラソンのスタート時にはすっかり夜が明け、雨季とはいえ太陽がちらりと顔を出します。暑くなるかもしれないので、日が高くなる前にゴールしたいもの。とはいえ、それでも暑いのがプーケットマラソン。水分補給をしながらマイペースを守ることも大切です。
 


ちょっと辛くなってくる5㎞地点では
楽団の陽気な音楽による応援が


出場者最高齢、82歳の島田勇作氏(中央)の10.5㎞完走をたたえる
ベテラン司会者のレイモンド氏
 コースの見どころは、なんといってもタイの日常風景の中を走れること。ラグーナ・プーケットからスタートし、マーケットで買い物をする人や早朝の托鉢に出るお坊さん、寺院にお参りをする人々の様子が見られ、また豊かな自然やゴム農園などの緑が目にも心地よく、楽しく走れることはうけあい。観光バスの中からは見られないタイの姿を満喫しましょう。
 ゴール直前になると、レイモンド氏が参加者の名前を次々に呼んで完走をたたえてくれます(※5㎞ウォークと2㎞のキッズランは計測チップをつけないので、名前は呼ばれません)。この演出。走り終えた感動もさぞ大きいことでしょう。
 上位入賞者の表彰式までは時間がありますので、会場で軽食や15分ほどのマッサージサービスを受けながら待ちましょう。完走証はウェブサイトからダウンロードするシステムです。ダウンロードができるようになるまで数日かかるので、大会後ももう少しだけ楽しみが続きます。
 今年で6回目を迎えたプーケットマラソンは、2004年の津波被害後、町の復興を目的として翌年の2005年から開催されるようになりました。いまやタイ国内だけでなく海外からも出場者の多い人気急上昇の大会となり、今年も4000人にものぼるランナーが復興を果たしたプーケットの沿岸部を走っています。
 


表彰台は国籍豊か。
日本人で入賞した方も数人いらっしゃいました
 日本からの出場者は先の災害の影響で例年よりも人数が減ったといいますが、それでも300人を超える人々が家族や友人、ランニングサークルなどのグループで参加。中には「がんばろう日本」の言葉が入ったTシャツを着て走る人の姿もあり、プーケットと同じように津波からの復興を目指す日本の姿と重なって見えるのでした。
 れっきとした国際大会でありながら、ファミリーやご年配の出場者も多くリラックスした雰囲気のプーケットマラソン。来年の大会出場に向け、今から練習を始めてみては?

 ラグーナ・プーケット国際マラソンについて
 


 観光大国タイでは、毎年大規模な旅行市『タイランド・トラベルマート・プラス(Thailand Travel Mart Plus)』を開催、11回目を迎えた今年も旅行業界人がタイ国内の最新旅行商品を探すために世界各国からバンコクのコンベンションセンター、IMPACTに結集しました。
 今年は併せてタイ国内の一般旅行者向けにタイランド・ツーリズム・フェスティバル(TTF)も開催され、タイ各地の名産品やツアーを紹介するブースがたくさん。ステージではポップシンガーによるライブも行われており、なかなか盛況の様子でした。英語の案内はほとんどありませんが、タイの郷土料理を一度に見られるチャンスはなかなかないので、言葉がわからなくても楽しめそう。屋台もたくさん出ていますから、お腹を空かせていきたいものです。
 さらに今年は特別に、タイ人向けに日本への観光旅行を紹介するブースが設けられており、東日本大震災により観光客の足が遠ざかってしまった日本への配慮も見られました。これも親日的なタイ人の姿を現しているといえるでしょう。
 


タイ国政府観光庁副総裁
サンスーン・ンガオランシー氏
 東日本大震災により、甚大な被害をうけた日本の方々に心よりお悔みを申し上げます。歴史的に見ても日本と深いかかわりがあり、親日的なタイ国としてこれまでも日本の旅行者の皆様を歓迎してまいりました。震災後も日本が重要ターゲットであることは変わりなく、日本向けのキャンペーン予算を削るということもありません。
 5月にはTAT理事長、総裁とともに私も仙台を中心に日本を訪れ、復興に向け努力する日本の方々の姿を確認しております。日本の皆様にはぜひタイを訪れ、良質なリゾートで心をなごませていただきたいと思います。
 

ルックマレーシアプログラム
マレーシア政府観光局主催による学生研修プロジェクト「ルックマレーシアプログラム」が実施されました。
 
 
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